望郷 | |||||
(金泥書へ) | |||||
(望郷(千里)へ) | |||||
望郷 大江鷺人 | |||||
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「南北に大江 晩秋を毌(つらぬ)き、東西に日月 蒼穹を流る。雁影 遼遼 寒暖を渡り、望郷 亦是 今昔の愁。」 | |||||
晩秋の明月を眺め、遼遼 寒暖の地を渡り行く雁音(かりがね)を聴きながら、古は蘇武の望郷や朝綱の郷愁を想いつつ。 | |||||
大江朝綱 (和漢朗詠集 九條右丞相報呉越王之書) | |||||
南翔北嚮 難付寒温於秋雁 |
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東出西流 亦寄瞻望於緊月 | |||||
「南に翔り北に嚮(むか)ふ、寒温(かんうん)を秋の雁に付け難し。東に出で西に流る、亦 瞻望(せんばう)を緊月(あかつき)に寄す。」 |